残念ながら、日本の会社でも、会社の社長自らがパワハラを行うケースは多々あります。
社長からパワハラを受ける
私自身、社長がパワハラを行う現場を数多く見てきました。
ワンマン経営ほど、社員の誰もが社長の存在を怖がります。
社長が会社にいるかいないかで、会社内の平和にも大きく影響するほどです。
社長が当事者だと誰も止めようがない
残念ながら、社長がパワハラをすると、誰も止めようがありません。
下手に止めようとすれば、自身の立場が危ぶまれ、今度は自分がパワハラを受ける可能性があるからです。
そうやって、社員全員が見て見ぬ振りをして、パワハラの被害者を見殺しにします。
自分が狙われるよりも、誰かが狙われた方が良いという心理が働き、誰も助けようとしないのです。
まさに、漫画カイジのような地獄のような世界が、普通に会社で起きています。
気分で攻撃していることも
社長は、気分でパワハラをしている可能性もあります。
本当に、社長の期限一つで、平和に過ごせたり、かなりひどいパワハラを受けることがあります。
なので、パワハラを受けているひとは、常に社長の顔色や気分を伺いながら、仕事をすることになります。
パワハラを指導と履き違えている
悲惨なことに、パワハラを指導と勘違いしている社長も少なくありません。
指導(パワハラ)をすることで、ひとが育つと勘違いしているのです。
そもそもこのような人間は、ひとを育てるということを、本当の意味で理解していない可能性が高いです。
権力を持ち、誰もが言うことを聞いてくれるからこそ、気分でひとを動かそうとしていることがあります。
社長は数字を取ってくる社員には弱い
ちなみに、社長は数字を取ってくる社員に弱いです。
社長は、会社経営に頭が向いているので、数字を取ってくる社員や、会社経営に大きく関わる社員に対しては、あまり攻撃しないことがあります。
むしろ、成績が悪い社員や、立場の弱い社員に対して、攻撃してくることが多いです。
ストレスのはけ口にしか考えていない
社長という立場もストレスがあり、そのストレスのはけ口として、社員を攻撃していることもあります。
しかし、本来であれば、社員を守る立場である社長が、社員を攻撃して追い込むというのは、本当におかしな話です。
それくらい、社長も人間的に不出来な部分があるということでしょう。
残業代や給料がカットされることも
社長の権限を使い、パワハラの延長で残業代や給料がカットされている場合もあります。
そういう場合は、弁護士へ相談すれば、これまでの未払い分をちゃんと請求できることもあります。
一人で悩んでも、なかなかこの問題は解決しないので、まずは弁護士に相談してみることです。
社長がパワハラをする会社にいる意味はあるのか?
真面目な社員ほど、社長からひどいパワハラを受けても、懸命に耐えようとしがちです。
社長もそういう社員をあえて狙って、攻撃していることもあります。
しかし、そもそもパワハラに我慢して、今の会社で働き続ける意味はあるのでしょうか。
会社のトップである人間が、部下を傷つけるような行為をする会社には、頑張っている意味はないように思います。
頑張って働き続けたところで、社長からのパワハラはなかなか止みません。
このままパワハラに耐えて働き続けても、自分の精神や身体を壊してしまう可能性があります。
次の会社が決まらなくても辞めた方がよいかも
仮に辞めるにしても、次の会社が決まってから辞めた方が良いのではないか。
と思うかもしれませんが、個人的にはまず今の会社を辞めてから、次の会社を探した方が良いと思います。
今の会社を続けながら仕事を探すのは、限られた時間の中で仕事を探さないといけなく、精神的にも肉体的にも大変だと思います。
適当に探しても、また働きづらい会社を選んでしまうかもしれません。
ならば、一度腰を落ち着けて、ある程度時間を持ってから、会社選びをした方が納得いく転職ができるかもしれません。
退職の仕方によっては、失業手当もすぐにもらえると思うので、今の会社で働きつつ仕事を選ぶかどうかは、よく考えた方が良いでしょう。
パワハラが理由で退職する場合は、「会社都合」で退職した方が失業保険も早くもらえます。
あたかも今の現場が当たり前のように錯覚してしまう?
また、ひとつの会社に長くいると、今の現場があたかも当たり前かのように錯覚してしまいます。
しかし、そんなことは決してなく、一度外に出ると、いかに今まで閉鎖された世界で生きていたかがわかるでしょう。
今起きている現状は、必ずしも当たり前なわけではなく、むしろ異常な現場であったりします。
社長は神様ではない
また、社員の中には、権力のある社長をまるで神様のように崇めるひともいます。
しかし、社長は神様でもなんでもなく、ひとりの人間です。
大事な部下を傷つけてしまうほどなので、人間的にもできているわけではありません。
しかし、会社に長くいると、社長の言うことが絶対であるかのように錯覚してしまうのです。
錯覚が起きていると、「パワハラもしょうがないのではないか」と勘違いして、被害者である自分を責めてしまうこともあります。
そうすると、ますます自分自身が傷ついてしまうので、錯覚に陥らないように、外の世界を見てみることも大事です。
訴えたらこちらが勝つことは十分にある
そもそも財産でもある部下に対して、パワハラを行い傷つけるような社長がいる会社に、明るい未来があるとは思えません。
このまま今の会社で働き続けても、自分の人生を台無しにしてしまう可能性があります。
なので、会社を辞めることもひとつの選択肢として考えておくことです。
既に、精神的にも疲弊していると、なかなか行動に起こせないかもしれません。
しかし、行動に起こさない限りは、今の状況は打開できないでしょう。
法律家や労働監督基準書、ハローワークなどに相談してみるのもひとつの方法です。
そのようなところに相談すると、自身の会社での立場が危ぶまれると思うかもしれませんが、いつまでもパワハラに耐えている方が、将来的に見ても危ういと思います。
ちなみに、もし訴えたら、会社が負ける可能性があります。
従業員としての立場は、法律でもしっかり守られているので、いざ裁判を起こせば、これまでの償いを得られる可能性もあるので、本気で考えてみると良いかもしれません。